【HOW TO】中古マンションのリノベーション:段取りと進め方

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中古マンションを購入して、リノベーション(リフォーム)してから入居する場合、旧居の住居費(家賃・住宅ローン)との二重負担を一刻も早く解消するために、なるべく早く工事を完了して入居したいですよね。

私たちの実例に基づいたリノベーション工事の大まかな段取りと進め方をご紹介します。

1 リフォームしたい部分をリスト化する

実際にマンションを見ながら、リフォームしたい箇所をリストにします。私たちは、(1)優先的にリフォームしたい箇所、(2)できれば(予算が許せば)リフォームしたい箇所とに、優先順位付けをしました。

リフォーム会社は、プロの視点から技術的にできるできない、やるならこうした方がよいとは言ってくれますが、「自分たちがやりたいこと」はなるべく言語化しておくのが成功するリフォームの秘訣だと思います。

2 リフォーム会社から概算見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取ることは必須です。まずは、概算見積もりを。自分たちがリフォームしたい箇所をざっと伝えて、おおよその費用を出してもらいます。複数のリフォーム会社からまとめて概算見積もりを取れるポータルサイトの活用が便利でおすすめです。(名前を記入しないで見積が取れるサイトだと、面倒がありません。)

私たちは、合計で20社くらいに概算見積もりをお願いしましたが、そもそも概算を出してくれない会社や、質問しても回答が来ない会社、丁寧な営業の方や、電話応対が横柄な営業、ウェブサイトを見ているだけでは分からない情報が色々得られます。

概算見積もりを出してもらうと、おおよその相場観もつかめてきます

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3 良さそうなリフォーム会社2~3社に現地見積に来てもらう

次は、まともな概算見積もりを出してきてくれた会社の中から、良さそうだと思うリフォーム会社2~3社を選び、現地を実際に訪問してもらって具体的な見積を出してもらいますほとんどのリフォーム会社は現地見積を無料で行ってくれますが、料金がかからないかどうかは事前に確認します。

現地見積自体は30分程度で済みますが、複数の会社をいっぺんに同じ時間帯に呼ぶのではなく、それぞれ時間をずらして1社ずつ見てもらう方がよいです。この時、自分たちとしてはリフォームしたいけれど、それが可能か分からない箇所(特に水回りの移動や間取り・天井高さ変更など)についても明示的に質問して、対応ぶりを確認しておきます。

私たちは、(1)家族経営の工務店、(2)おしゃれデザイン系、の2社に現地見積に来てもらいました。現地見積の後、2週間程度で、具体的な工事見積書が出てきます。

4 リフォーム会社と契約

現地見積が出てきて、「ここに頼もう!」ということが決まれば、リフォーム会社と契約する運びになります。工事にどのくらい期間がかかるのか、工期スケジュールも確認します。

なお、この時の契約金額や内容は工事が進む中で変更することもあり得ます。というのも、この段階ではまだ、個々の設備や内装の仕様(どのメーカーのどの商品を使うのか)は確定していませんし(例:リフォーム会社が想定している標準の物に色々オプションを付けたいとなれば費用は上がります)、また、工事の途中で思いがけず追加費用が発生することもあり得ます(例:再利用しようと思っていたアイテムが使えないことが判明し、新品に交換する必要が生じるなど)。

ネットでのリフォーム体験談を見ていると、この途中の仕様変更(金額変更)でリフォーム会社とトラブルになるケースもままあるようです。不誠実な業者は論外ですが、「言った言わない」にならないように、私たちは契約内容の変更に繋がるものはメールなど書面で残る形でやりとりをすることを徹底しました。

会社への支払いは何度かに分けて行われることが一般的なようで、私たちは、着工前の手付金、中間金、最終精算というように3回に分けて支払いを行いました。

5 工事開始前:マンション管理組合へのリフォーム承認申請、隣近所への挨拶、電気・水道の開通手続き

リフォーム会社が決まれば、工事内容や工期についての書類を会社から出してもらい、マンション管理組合にリフォーム工事承認申請を行います。私たちは、「隣近所に難しい人がいて、承認してくれなかったらどうしよう・・・」と結構不安だったのですが、中古マンションの場合、リフォーム工事は結構頻繁に各戸で行われているので、規則に適合していれば、理由なく不許可ということはないようです

隣近所への挨拶も工事前に行っておきたいところです。

工事が始まる前に、電気・水道の開通手続きも必要です。(光熱費はリフォーム主側の負担です。)

6 リフォーム補助金申請

地方自治体の補助金の場合、工事開始前の申請・承認が必要な場合もありますので、忘れないで申請を出しておきましょう。

7 仕様決め、ショールーム回り

フローリングや壁紙、水回りの設備、どのメーカーのどのシリーズにするか、どのオプションを付けるか等々、リフォームって「決めなければならないこと」のオンパレードです。大変だけれど、一番楽しいところでもあります!

コロナ禍で難しい面もありますが、可能であればショールームに行ってみることをおすすめします。私たちは、キッチン、浴室、フローリング、壁紙のそれぞれについて、ショールームに行ってきました。フローリングや壁紙は、現地に行けなくてもネットでサンプルを請求できるところがあるので、是非。実際に採用したら、どのような部屋の雰囲気になるのか、そこは想像力が試されます!

ショールーム巡りは、リフォーム会社の担当者と一緒に来ているお客さんも見かけましたが、私たちは自分たちだけで行きました。ただ、その場合は、予めリフォーム会社から、「どのシリーズのどのラインであれば値引きがあるのか?」というのを確認しておく必要があります。ショールームで安い方を選んだつもりでも、実は値段の高い方が卸値の割引が大きく、結局安いということがあります。(特にキッチンやトイレなどは、メーカー希望価格の4-5割引きで工事会社に卸されることもあるようです。)

自分たちが決めた仕様をリフォーム会社に伝える際も、口頭ではなく、メールなど書面で行うことをおすすめします。(ショールームに行って決めた仕様であれば、ショールームからリフォーム業者に直接連絡してもらうことも可能です。)

8 工事期間中のモニタリング、連絡調整

工事が始まり、仕様も順々に決まっていくと、後はもうリフォーム会社にお任せ。ではありますが、週に1回くらいは現場を訪れて、進捗を確認し、何か想定外のことが発生していないか、自分たちの希望通りの工事が行われているか、現場監督と確認し合うことは必須です。

私たちは週末にペットボトルの飲み物などを差し入れしつつ、現場を訪問して工事を確認しました。そしてどうなっているのか分からないところ、微調整をお願いしたいところは都度質問したり、希望を伝えたりしながら進めていきました。この辺は本当に、リフォーム会社と二人三脚でパートナーとして一緒に作り上げていくといった感じです。

中間金の支払いも、工事の進捗をしっかり確認した上で、行います。

9 リフォーム工事完了、最終確認

無事工事が完了!となったら、現場監督と現地で最終確認です。不具合があれば直してもらって、これでOKとなったところで、残額の支払いを行います。

ちなみに、リノベーション・リフォームを行うと、最後に室内クリーニングを行うように業者の見積に入っていることが多いです。6-7万円くらいかかるので、私たちは、「どうせ水回りは全部新品なんだし、部屋の掃除くらいは自分たちでやってもいいのでは」と思っていたのですが、リフォーム会社から、「フローリングとか埃で真っ白で3日くらいかかりますよ」と言われたため、プロのクリーニングを入れてもらいました。手間をお金で買うのも、引越を控えた多忙な時にはありだと思いますが、この点については今でも納得度65%くらいです。

10 税金関係

リフォームが終わったら、すぐに税金の減額についても該当するか確認しておきましょう。固定資産税については、工事終了から3か月以内ですよ~~~

みどり
みどり

祝・完成!がんばりました!!

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